【むし歯の治療解説】むし歯の大きさによって治療法は変わります!

こんにちは!雲仙市国見町の徳永歯科医院です!

今回はむし歯の治療について解説をしてきます。

むし歯の治療と言っても、むし歯の大きさによって治療は変わります。

特にむし歯が歯の中の神経まで到達しているかどうかで、治療方法、治療回数もだいぶ変わります。

また、すでに神経をとった歯が虫歯になる場合もあります。

その点を頭に入れて、解説をしていきます。

むし歯が神経(歯髄)まで到達していない場合

むし歯が神経までいってない場合は、治療回数は少なくて済みます。

基本的には神経を残した状態でむし歯を削って人工の材料で埋める治療です。

ただ、むし歯の範囲によって治療法が少し違います。

  • むし歯の範囲が狭い場合
  • むし歯の範囲が広い場合

この2パターンの場合についてそれぞれ説明していきます。

むし歯の範囲が狭い場合(C1〜C2)

むし歯を削って、詰め物で詰めてで、治療回数は1回で終わる治療になります。

CR(コンポジットレジン)というプラスチックで詰め物をします。

むし歯の範囲が広い場合(C2)

むし歯の範囲が広いときは、単純に削って詰めての治療だと歯の形を再現するのが難しい場合があります。

その場合はむし歯を削った後に型取りをして、削った部分に合わせた詰め物(or 被せ物)を作ってきます。

そしてその詰め物を接着剤で歯につけて終わりです。

治療回数は2〜3回になります。

むし歯が神経(歯髄)まで到達している場合

むし歯が神経までいっている場合は、だいたい治療回数は多くなります。

そしてむし歯が神経までいっている状態も3パターンあります。

  • 歯の神経がまだ生きている場合(C3pul)
  • 歯の神経が死んで根っこに炎症がある場合(C3per)
  • むし歯が大きすぎて根っこしか残っていない場合(C4)

それぞれの場合について説明していきます。

歯の神経がまだ生きている場合(C3pul)

むし歯が歯の中の神経までいっている場合は、基本的に神経をとる治療になります。

歯の根っこの中の神経をとった後、根っこの中の消毒を何回か行います。それから症状などが落ち着いたのを確認して根の中に防腐剤を入れたら根っこの治療が終わります。

神経をとる治療〜根っこの治療が終わるまでだいたい2〜4回くらいです。

その後、歯の形をした被せ物(or詰め物)を入れて歯の治療が終わり、という流れです。

根っこ治療後の被せ物を入れる治療も3〜4回はかかります。

なので、治療回数はスムーズに進んでもトータルで5〜8回はかかります。

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歯の神経が死んで根っこに炎症がある場合(C3per)

根尖性歯周炎とも言います。

この場合も根っこの治療を行うのですが、神経が生きている場合と違って、根っこの中が汚染されていることが多いです。

根っこの治療のゴールとしては、中の汚れがきれいになることと元々の炎症が軽減することが目標になります。

なので根っこの治療の回数自体はその歯の状態次第なので確約できないのですが、根っこの治療だけでも5回以上かかることもあります。

根っこの治療が終わった後は被せ物(or 詰め物)を入れる治療になります。

被せ物を入れる治療も3〜4回はかかります。

なので状態によっては治療回数はトータルで10回以上かかる場合もあります。

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むし歯が大きすぎて根っこしか残ってない場合(C4)

この場合は、基本的に抜歯になることが多いです。

元々のむし歯が大きすぎると被せ物を入れることが難しいということと、そもそも根っこのまま残しておくことでその歯の周囲で炎症が強くなる場合があるからです。

ただ、状況によってはあえて根っこだけ残しておく場合もあるので、その時の状況次第で判断していきます。

すでに神経(歯髄)をとった歯がむし歯になってしまった場合

すでに神経をとった歯でもむし歯になる場合があります。

例えば、神経をとってから被せ物を入れた後に、歯磨きが不十分だと被せ物の際からむし歯が進行することがあります。

神経がないため、むし歯になっても痛みが出ないので、気づかないうちにかなり進行している場合もあります。

  • むし歯だがまだ歯が残っている場合(C3
  • むし歯が大きすぎて根っこしか残っていない場合(C4)

この2パターンについて説明してきます。

むし歯だがまだ歯が残っている場合(C3)

この場合は、歯は抜かずに残す方向で進めます。

そこのむし歯を削って詰め物するか、被せ物にし直す治療になります。

むし歯が大きすぎて根っこしか残ってない場合(C4)

この場合は、基本的に抜歯になることが多いです。

ただ、状況によってはあえて根っこだけ残しておく場合もあるので、その時の状況次第で判断していきます。

まとめ

今回解説したように、むし歯の進行度によって治療方法、治療回数が変わってきます。

歯科医院でむし歯を診断するときは、直接見て判断したり(視診)、探針という器具で触って判断したり(触診)、レントゲンで歯の状態を確認したりと色々な角度で診断を行っていきます。

ご自身でなかなか気づきにくいところもあると思いますので、当院では定期的に歯科医院で検診を受けることをお勧めしています。

むし歯がひどくなる前に早期発見・治療を行うことで、歯を健康に長持ちしていただければと思います。

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