赤ちゃんのむし歯菌は親の唾液からうつる?うつらないための注意点は?
こんにちは!雲仙市国見町の徳永歯科医院です!
お口の中のむし歯菌の割合って3歳頃までに決まってしまうって知ってましたか?
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌はいません。
むし歯菌は親御さんなど身近な大人から赤ちゃんへ感染します。
赤ちゃんと同じ箸、スプーンを共有したり、キスなどのスキンシップだったりで唾液を介して感染するのです。
つまり、赤ちゃんの頃の環境で3歳以降のお口の中のむし歯菌の割合が決まってしまうのです。
なので、今回はいかにして赤ちゃんにむし歯菌をうつさないようにするかということについて説明していきます。
赤ちゃんは元々むし歯菌を持っていない?
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌の状態です。
赤ちゃんの周りの大人の口から唾液を介してむし歯菌が感染していきます。
生後6ヶ月ごろから最初の歯が生え始めるとむし歯菌の感染が始まります。
特に生後1歳半〜2歳半の時期に最も感染すると言われています。
そして3歳頃にお口の中のむし歯菌の割合が決まってしまうと、それ以降はそのバランスを保ったまま成長していきます。
逆に言えば3歳頃までに大人からの感染や口腔清掃不良による菌の増加を防ぐことができれば、3歳以降はむし歯になりにくい口腔環境になります。
大人から赤ちゃんにむし歯菌をうつさないようにするには?
唾液を介して大人のむし歯菌が赤ちゃんにうつります。
つまり、周りの大人の唾液が赤ちゃんへ届かないようにすることと、大人自身もお口の中をきれいにしてむし歯菌感染のリスクを抑えることが大事になってきます。
なので、赤ちゃんにむし歯菌をうつさないための具体的な対策としては下のようになります。
- 箸やスプーンなどを共有しない
- 熱い食べ物をフーフーしない
- 固い食べ物を噛んで柔らかくしてからあげない
- 強烈なキスをしない
- 大人も自分の口腔内をきれいにする、歯医者に通うなど
あんまり神経質になって毎回完璧にこれらを守る必要はないのですが、お子さんのためにも多少意識して過ごすようにした方がよいでしょう。
効果的なむし歯予防法は?
むし歯の予防法としては下のようになります。
- 歯磨き
- ダラダラ長時間食べない
- 歯科医院でのフッ素塗布
むし歯予防の基本は歯磨きです。
食べかすが残ったままだとそれを栄養としてむし歯菌が集まってくるので、しっかり磨き残しがないように歯磨きをしましょう。
小さいお子さんだけでは十分に汚れを落とせないため、毎回親御さんが仕上げ磨きするようにしてください。
フッ素入りの歯磨き粉を使うのも効果的です。
一般的にはうがいができるようになってから歯磨き粉を使い始めることが多いのですが、うがいができなくても使用できる歯磨き粉も市販で販売されているのでそれを使用するのもよいでしょう。
また、お子さんはお菓子が大好きですが、時間を決めずにずっと食べるようになってしまうとむし歯のリスクが上がります。
ダラダラ長時間お菓子を食べ続けてしまうことで、むし歯菌にとっての栄養がお口の中にずっとある状態になるからです。
なので、お菓子を食べること自体はオッケーなのですが、頻度や量や時間などを親御さんが決めてあげて食べたら磨くという習慣をつけてあげてください。
そして、歯自体を強くするという意味で歯科医院でのフッ素塗布もおすすめです。
市販の歯磨き粉に含まれているフッ素の濃度より高いので、よりむし歯に対する抵抗力が強くなります。
まとめ
虫歯菌は周りの大人から唾液を介して赤ちゃんにうつります。
3歳ごろまでの過ごし方で口腔内のむし歯菌の割合が決まってしまうので、周りの大人の唾液が赤ちゃんに届かないように意識しておくとよいでしょう。
また、実際にむし歯になってしまうと治療自体も赤ちゃん本人の協力を得るのが難しいため、結局治療できずにそのまま経過観察になる場合もあります。
なので、お子さんが小さい時期はよりむし歯予防が大事になってきます。
そのためにもまずは赤ちゃんのうちに大人からのむし歯菌感染を極力防いで、お子さんがむし歯になりにくい口腔環境を目指すようにしましょう!