【くさび状欠損(WSD)】むし歯じゃないのに歯の根元が欠けた!その原因と治療法は?
こんにちは!雲仙市国見町の徳永歯科医院です!
今回はくさび状欠損(WSD)について説明していきます。
くさび状欠損(WSD)とは、歯の根元がくさび状に欠けてしまった状態のことです。むし歯ではありません。
根元が欠けると、歯がしみやすくなる知覚過敏の原因になったり、そこにものがつまりやすくなったりします。
今回はくさび状欠損の原因と治療法も説明していきます。
目次
くさび状欠損の原因
くさび状欠損の原因としては次のようになります。
- 歯ぎしり・くいしばりの咬合力
- 歯磨きの圧
むし歯が原因ではありません。
主な原因は、歯ぎしり・くいしばりです。
過剰な力が歯に加わることにより、歯がたわんで力が集中する根元の部分で欠けてしまいます。
もう一つの原因は、過剰な歯磨きの圧です。
継続的に強い力で歯磨きをすることで、歯の根元が少しずつ削れていく場合もあります。
くさび状欠損の治療について
欠損の大きさによって治療法は変わります。
- 欠損が小さい場合
- 欠損が大きい場合
それぞれの場合について説明していきます。
欠損が小さい場合
欠損が小さくても、それが知覚過敏の要因になって歯がしみる場合があります。
この場合は、欠損部にしみ止めの塗り薬を塗ることで対応します。
また、知覚過敏等の症状が特にないときは、何も治療せずに様子見にしておく場合もあります。
欠損が大きい場合
欠損が大きい場合は、歯の形態を回復させるために基本的には詰め物をします。
知覚過敏の症状が強かったり欠損部にものが詰まりやすかったりという症状も、詰め物をすることで改善されることが多いです。
ただ、かなり欠損が大きくて歯の神経まで到達している場合は、神経をとる処置をします。
その場合は、神経をとって根っこの治療をして歯の形をした被せ物を入れるといった治療の流れになります。
くさび状欠損の予防!進行しないようにするには?
くさび状欠損が進行しないための対策としては次のようになります。
- 歯ぎしり対策のマウスピースを作る
- 歯磨きは優しく丁寧に
くさび状欠損の主な原因は、歯ぎしり・くいしばりです。
ただ、歯ぎしり・くいしばりは就寝時などに無意識にやっている場合が多く、ご自分でコントロールすることが難しいです。
その負担をコントロールしたいときに、就寝時に歯ぎしり用のマウスピースをつけてもらうことが効果的なのです。
歯ぎしりをするにしても、直接上下の歯が擦れあっていじめあうよりも、マウスピースをつけることで上下の歯と歯の間にクッションの役割として歯ぎしりの力を緩衝した方が歯への負担は減ります。
そういった負担軽減の意味でマウスピースが有効なのです。
また、過度な歯磨きの圧もくさび状欠損の原因となる場合もあるので、力を入れすぎずに丁寧に磨くようにしてみてください。
まとめ
くさび状欠損(WSD)とは、歯の根元がくさび状に欠けてしまった状態のことです。
症状としては、歯がしみやすくなったり、欠けたところにものがつまりやすくなったりします。
症状がなくても歯科医院で指摘される場合もあります。
どっちにしても歯科医師に治療が必要か判断してもらって、必要なら治療をしてもらった方が良いでしょう。
もしご心配事や疑問点などがあれば、歯科医院の方にご相談してみてください。