むし歯じゃないのに咬むと痛い!もしかしたら咬合性外傷かも?
こんにちは!雲仙市国見町の徳永歯科医院です!
今回は咬合性外傷について説明していきます。
むし歯じゃないのに咬むと痛みがあるときってありませんか?もしかしたら咬合性外傷かもしれません。
咬合性外傷とは、普段の咬む力で歯の周りの組織(歯周組織)がダメージを受けている状態のことをいいます。
症状としては、
- 咬むと痛い(咬み合わせてなくても痛い場合もあります)
- 歯がグラグラする
- 歯茎が下がってきた
などの症状が出ます。
咬合性外傷の色々な要因と対処法について解説していきます。
目次
咬合性外傷の要因と対処法
咬合性外傷の原因は、歯の周りの組織(歯周組織)に咬んだときの負担がかかることです。
なので、普段普通に生活していても、咬合性外傷で一時的に痛くなることはあり得ることなのです。
一時的な軽めの痛みなら、食事のときに痛い歯を避けてもらう感じでご自身で負担をかけないように意識すれば、自然に治る場合が多いです。
しかし、負担がかかりやすい要因があれば、咬合性外傷はより起こりやすくなり症状も長引きます。
例えば下のような要因があります。
- 食事のときに特定の歯で咬む習慣がある
- 歯ぎしり、くいしばりの癖がある
- 元々咬む力の影響を受けやすい歯がある
それぞれについて対処法も合わせて解説していきます。
食事のときに特定の歯で咬む習慣がある
例えば、食事のときに右の奥歯で物を咬む習慣がある方は、右の奥歯に負担がかかりやすくなるので右の奥歯が痛くなりやすいです。
そういう方は左右バランスよく咬むように心がけると良いでしょう。
利き手に右利き、左利きとあるように、物を咬むときも右が咬みやすい、左が咬みやすいというのはもちろんあるのですが、できるだけ特定の歯に負担がかからないように意識してみてください。
歯ぎしり、くいしばりの癖がある
何かに集中しているときや運動しているとき、夜寝ているときなど、無意識に歯ぎしり、くいしばりをしていることがあります。
無意識でやっている分、ご自身ではコントロールができないので過度な力がかかってる場合が多いです。
もし、無意識の歯ぎしり、くいしばりの力をコントロールするのであれば、マウスピースがおすすめです。
マウスピースは歯科医院で作ることができます。
基本的には夜寝ているときの歯ぎしりの力を緩和させるものなので、夜寝る前につけて朝起きたら外していただくという形で使っていただきます。
寝ているとき以外でも、例えば日中でも何かに集中しているときについつい無意識でくいしばってしまうという方は、そのときにマウスピースを使っていただくのもOKです。
元々咬む力の影響を受けやすい歯がある
咬む力の影響を受けやすい歯も色々ありますが、例えば根っこが短い歯、歯周病等で歯茎が弱い歯、根っこの治療をしたことがある歯などは、咬む力の影響を受けやすいです。
そういう歯の咬合性外傷の痛みが長く続いていたり、そこに咬み合わせが強く当たっている場合は、歯科医院で咬み合わせの調整を行う場合があります。
また、奥歯を抜歯したのに入れ歯を作っていない方も要注意です。
今まで食事などで強い咬合力の負担がかかっていた奥歯がなくなると、前歯にその分負担がかかるようになり前歯が咬合性外傷を起こしてくるからです。
入れ歯を作ることで奥歯でもしっかり咬めるようになると、前歯にかかる負担も減るので、この場合は奥歯に入れ歯を作った方がよいでしょう。
まとめ
咬合性外傷とは、咬む力で歯の周りの組織(歯周組織)がダメージを受けている状態のことをいいます。
むし歯が原因ではありません。
症状としては、咬んで痛いとか歯がグラグラするといった症状が多いです。
ご自身でできる対策としては、食事のときに痛い歯を避けて食べてもらう形で負担をかけないようにすることです。それで自然に治る場合もあります。
ただ、痛みが強い場合や長引く場合は、咬合負担がかかりやすい要因がある可能性が高いので、歯科医院で対応してもらったほうが良いと思われます。