新しい入れ歯の取り扱いについて重要なポイント3選!【入れ歯を作った患者さんへ】
こんにちは!雲仙市国見町の徳永歯科医院です!
今回は新しく作った入れ歯の取り扱いについて解説をしてきます。
歯を失ってしまった人にとって入れ歯は、日常的に使用するものであり、咀嚼機能や審美性の回復などの手助けとなっています。
しかし、取り扱いが適切でないと、口腔内や顎関節などに悪影響を与えたり、入れ歯自体も長持ちさせることができなくなる場合もあります。
なので、正しく入れ歯を取り扱うことが重要になってきます。
今回は下のように押さえておきたいポイントを3つにまとめました。
- 新しい入れ歯の不具合と対処法
- 清掃方法
- 保管方法
この3つのポイントについてそれぞれ解説してきます。
新しい入れ歯の不具合と対処法
新しく作った入れ歯の不具合については下のようなものがあります。
- 気持ち悪い。
- 喋りづらい。
- ほっぺた、舌を噛んでしまう。
- 入れ歯が歯茎に擦れて痛い。
新しい入れ歯に慣れるまでは、1〜4などの不具合が出てきます。
1〜3は慣れると改善されることが多いので頑張って使ってみましょう。
4については、歯科医院で入れ歯の調整を行う必要があります。
痛くても食事で入れ歯を使っていただいたほうが、歯茎に傷がつくためそこが入れ歯が当たって痛い場所とわかるので調整しやすいです。
なので痛くても来院前の1食~2食は食事で入れ歯を使ってみてください。
清掃方法
- 食後、就寝前に入れ歯を外して洗う。
- 時々でもよいので、入れ歯洗浄剤を使いましょう。
入れ歯は外して洗ってください。
基本的には水洗いですが、入れ歯の細かいところにも汚れが溜まってくるので入れ歯用ブラシも使用すると良いでしょう。
就寝前など時間がとれるときは、入れ歯を洗った後に入れ歯洗浄剤につけるとさらにきれいになります。
保管方法
- 就寝時は入れ歯を外して、水につけておきましょう。
- 熱湯につけないようにしましょう。
日中や食事のときは入れ歯をつけて過ごしていただくのですが、就寝時は入れ歯を外してください。
日中は入れ歯で歯茎が圧迫されて負担がかかっているので、就寝時に入れ歯を外すことで歯茎を休ませるのが大事になってきます。(ただし入れ歯を外して寝ることで顎関節が痛くなるなど何か症状が出る場合には、例外的に入れ歯をつけたまま寝ていただきますが、そのときは日中どこかの時間で入れ歯を外して歯茎を休ませる時間を作ってください。)
入れ歯は乾燥に弱いです。カピカピに乾燥して劣化してしまわないように、水をひいた入れ歯ケースなどで入れ歯を保管してください。
また、熱湯につけると入れ歯が変形してしまいますので、冷水〜ぬるま湯程度の温度の水を使ってください。
まとめ
新しく作った入れ歯は、歯茎に擦れて痛みが出やすいです。
入れ歯が痛いまま無理に使用することで、歯茎の傷も大きくなってしまいますし、そこを庇って変な咬み方をしてしまうと顎関節にも負担がかかって顎関節症になる可能性もあります。
なので、新しい入れ歯は完成したらそれで治療終わりというより、そこからその入れ歯が支障なく使えるようになるまで歯科医院で調整をしていくことが大事になってきます。
また、普段からご自身で丁寧に入れ歯をお手入れしていただくことで、入れ歯が劣化しにくくなり長持ちできます。
今回解説した3つのポイントに気をつけていただいて、新しく作った入れ歯を長く快適に使ってもらえればと思います。