ドライソケットかも?抜歯後痛みが強くなってきた…泣
こんにちは!雲仙市国見町の徳永歯科医院です!
通常抜歯をした後は、抜いた部分に血液が溜まって固まって(血餅)、それが歯茎に置き換わっていく形で治っていきます。
ドライソケットとは、抜いた部分に血餅ができずに骨が露出した状態のことです。
ドライソケットになると抜歯後の痛みが長引いてしまいます。
今回はこのドライソケットについて説明していきます。
ドライソケットとは?
ドライソケットとは、抜いた部分に血餅ができずに骨が露出した状態のことです。
痛みを伴います。
通常は、抜歯後の痛みは3〜4日ほどで軽減してくることが多いのですが、3〜4日経っても逆に痛みが強くなってくるとか1週間以上痛みが長引いているという状態であればドライソケットの可能性があります。
抜いた部分に血餅ができない原因は?
ドライソケットには色々な原因があります。
ドライソケットは下顎の親知らずの抜歯で起こることが多いです。
下顎の奥歯の方は、元々骨が厚く骨の中を通る血管が少ないため、出血が少ない傾向にあり血餅ができにくいのです。
このように抜歯部位(下顎の親知らずなど)の要因によって血餅ができないこともありますが、この他にも以下のような原因が考えられます。
- うがいのし過ぎ
- 抜歯したところの触り過ぎ
- 飲酒、長風呂、激しい運動など血行が良くなる行為
- 喫煙など
それぞれ説明していきます。
うがいのし過ぎ
抜歯後にせっかく固まってきた血餅がうがいのし過ぎで流れてしまうことがあります。
なので、抜歯後は多少血がにじむと思いますがうがいは控えめにしてもらったほうが血餅ができて治りやすいです。
抜歯したところの触り過ぎ
抜歯したところがついつい気になって舌や指で触ってしまう方もいらっしゃいます。
しかしそれが血餅を剥がしてしまうことになることもあります。
必要以上に触らないほうがよいでしょう。
飲酒、長めの入浴、激しい運動など血行が良くなる行為
血行が良くなると固まりかけていた血が流れてしまうことがあります。
抜歯後は入浴はシャワー程度にして長風呂は避けるようにしましょう。
喫煙
タバコを吸うことで血流が悪くなってしまうので治りが悪くなります。
抜歯後2〜3日程度は禁煙して血餅が作られるのを待っていたほうがよいでしょう。
治療法は?
ドライソケットの主な治療法としては次のようなものがあります。
- 痛み止め、抗生剤を飲んでもらう
- 軟膏のお薬を入れる
ドライソケットの痛みを軽減させるための痛み止めと、感染予防のための抗生剤を飲んでいただきながら経過を見ます。
また、ドライソケットの部分を洗浄してから軟膏のお薬を入れて外からの刺激を緩和させながら骨面に粘膜が覆うのを待つ方法もあります。
他には、再掻爬といってドライソケット部をあえて掻爬して出血させて血餅を作る方法もありますが、再掻爬自体も痛みが強く出てしまうことがあるため、再掻爬するかは状況を見て判断します。
まとめ
ドライソケットとは、抜歯後に血餅ができずに骨面が露出した状態で、強い痛みを伴います。
一般的に抜歯後の痛みは3日ほどで軽減してくることが多いのですが、それ以降で逆に痛みが強くなってくる場合はドライソケットが疑われるのでそのときは歯科医院で診てもらってください。
飲み薬や軟膏のお薬で対応することが多いと思います。
長引く場合は1ヶ月ほど痛みが続くこともあるので、ドライソケットが疑われる場合は早めの歯科受診をしましょう。