【小児歯科】上の前歯の真ん中のスジ(上唇小帯)はそのままでもいい?

こんにちは!雲仙市国見町の徳永歯科医院です!

上唇小帯とは上の前歯の真ん中にあるスジのことです。

このスジが太く長く、歯と歯の間に入り込んでいることがあるのです。

  正常な上唇小帯

  前歯の間に入り込んだ上唇小帯

赤ちゃんのときには特に心配ありません。

上唇小帯は赤ちゃんの頃は太く長いのが当たり前です。

ただ年齢は進んでいってもこの状態のままだとデメリットも出てきます。

今回はこの上唇小帯についてそのデメリットや治療も合わせて説明していきます。

上唇小帯とは?

上唇小帯とは上の前歯の真ん中にあるスジのことです。

上唇小帯には、上唇の動きやお口の開け閉めの動きをサポートする役割があります。

大人の場合は通常は上の方に上唇小帯があるので目立たないものです。

赤ちゃんの頃に上唇小帯が太く長く歯と歯の間に入り込んで目立つ感じがしてたとしても、顎の成長とともに上唇小帯は細く短くなり上に移動していって目立たなくなるのです。

また、転んだりしてぶつけたときに上唇小帯が切れて短くなることもあります。

なので乳幼児期には上唇小帯が太く目立っていても基本的には様子見にすることが多いです。

上唇小帯が長いままのときのデメリット

通常は顎の成長とともに上唇小帯は縮小していくものなのですが、成長しても歯と歯の間に太く入り込んで長いままの場合もあります。

この上唇小帯が長いままのデメリットとしては、下のようなものがあります。

  • 上の前歯の歯と歯の間に隙間ができる(正中離開)
  • 歯磨きの時に上唇小帯に当たって痛い

前歯に入り込んだ上唇小帯が原因で、前歯の永久歯の歯と歯の間が閉じずに隙間があいたままになってしまうことがあります。

これは正中離開ともいいます。いわゆるすきっ歯のことです。

また、歯磨きの時に小帯に当たると痛いので、そのせいで十分に歯磨きができないとむし歯や歯肉炎になってしまうこともあります。

上唇小帯が長いときの治療法

上で説明したように、上唇小帯のせいで前歯の永久歯が正中離開(すきっ歯)になったりなどの可能性があります。

もし上唇小帯が太いままであれば上唇小帯切除という治療を考えた方がいいかもしれません。

ただ、前歯の永久歯への生え変わりが6〜7歳頃なので、もし上唇小帯の切除をするとしてもタイミングとしては6〜7歳頃と考えられています。

それまでは切除せずに自然に上唇小帯が縮小するか経過を見る感じでいいと思います。

上唇小帯の治療手順としては、まず局所麻酔を行いそれから電気メスなどで小帯切除を行います。

処置自体は難しくないのですが、前歯付近は麻酔の針を入れる際にチクチク痛みを感じやすいのでそこがお子さんにとって少し大変かもしれません。

まとめ

赤ちゃんの頃に上唇小帯が歯と歯の間に太く入り込んでいても、成長とともに細く短くなっていくのが一般的なので乳幼児の頃は基本的に様子見で大丈夫です。

ただ、上唇小帯がずっとこの状態のままという場合もあり、そうなると上の前歯が正中離開(すきっ歯)になる可能性などが出てきます。

なので前歯の生え変わり時期である6〜7歳頃になったときに、上唇小帯の状態によっては小帯切除を検討することもあります。

もしお子さんの上唇小帯の状態が気になる場合には、歯科医院の方へご相談してみてください。

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