6歳臼歯が生え始めたけど歯茎が腫れて痛い…その対処法は?【萌出性歯肉炎】
こんにちは!雲仙市国見町の徳永歯科医院です!
今回はよくある6歳臼歯のトラブルである萌出性歯肉炎(歯が生えてる途中に起こる歯茎の腫れと痛み)とその対処法について説明していきます。
まず、6歳臼歯というのは、前から数えて6番目の永久歯(大人の歯)で正式名称は「第一大臼歯」や「6番」と言います。
6歳臼歯は、乳歯が抜けたところから生えてくるのではなく、第二乳臼歯(Eとも言います)の後ろから歯茎を突き破って生えてきます。
生えてくるのが6歳頃なので6歳臼歯と呼ばれるのです。
それでは、6歳臼歯のトラブルの1つである萌出性歯肉炎について説明していきます。
萌出性歯肉炎(6歳臼歯の歯茎が腫れる)の原因
6歳臼歯は歯茎を突き破って徐々に生えてきます。
生えてくる途中段階では、6歳臼歯に歯茎が中途半端に被っている感じになります。
ここにプラーク(磨き残し)が溜まりやすく、歯茎が炎症を起こしてしまうのです。
なので、歯茎の腫れの原因はプラーク(磨き残し)です。
こういうふうに、生えてくる途中段階で歯茎が被っている部分が炎症を起こしてしまうことを「萌出性歯肉炎」と呼びます。
6歳臼歯は生え始めてから完全に頭を出すまで数ヶ月かかるため、萌出性歯肉炎で繰り返し腫れと痛みが出る場合があります。
萌出性歯肉炎への対処法
萌出性歯肉炎の対処法としては下の3つになります。
- 歯磨き(+消毒)
- 抗生剤、痛み止めのお薬
- 被ってる歯茎(歯肉弁)の除去
歯磨き(+消毒)
萌出性歯肉炎の対処法としてはメインは歯磨きです。
プラーク(磨き残し)が原因で歯茎の腫れと痛みが出ているので、基本的には歯茎が被っていて磨き残しが溜まっているところをできるだけ歯ブラシできれいにしてあげることが大事になってきます。
普通の歯ブラシで磨いてもらってOKですが、もしうまく磨けない場合はタフトブラシがおすすめです。
ヘッドが小さいので細かいところをきれいにするときに便利です。
また、歯磨きに加えて歯科医院で消毒してもらうとなお良いでしょう。
抗生剤、痛み止めのお薬
腫れの原因となっているプラーク(磨き残し)は細菌の塊です。
腫れと痛みの程度が大きいときは、歯磨きを頑張ってもらうのに加えて、抗生剤という細菌を殺すお薬と痛み止めのお薬を飲んでいただく場合があります。
被っている歯茎(歯肉弁)の除去
しっかり歯磨きをしてお薬を飲んでもらっても腫れと痛みを繰り返すときは、6歳臼歯に被っている歯茎(歯肉弁)を外科的に除去することも検討します。
数ヶ月待てば6歳臼歯は完全に頭を出すのでそれまで待つ場合が多いのですが、どうしても炎症を繰り返すときは清掃性を良くするために歯肉弁の除去を行うこともあります。
歯肉弁を除去するときは、麻酔をしてから電気メスやレーザーで除去する場合が多いです。
まとめ
6歳臼歯は、中途半端に歯茎が被っている間は、萌出性歯肉炎で腫れと痛みが出る場合があります。
6歳臼歯は生え始めてから完全に頭を出すまで数ヶ月かかるため、症状は繰り返し出る場合もあります。
プラーク(磨き残し)が腫れの原因になっているので、まずはお家で歯磨きを頑張ってください。それでも腫れが引かないのであれば歯科医院で診てもらって下さい。
歯科医院では、プラーク(磨き残し)をしっかりきれいにして消毒したり、症状の程度によっては抗生剤と痛み止めのお薬を出して対応します。
それでも繰り返し腫れと痛みが出るようであれば、被ってる歯茎(歯肉弁)の除去も検討します。
もし、お子さんにこのような症状が続く場合は、歯科医院の方にご連絡してみてください。